FX取引には様々な専門用語が存在しますので、
ロジックや手法の説明を理解するためにも
専門用語を正しく分かっていることが重要です。
本マニュアルでは役立つFX関連用語を整理して、
それぞれの意味や使い方について詳しく解説していきます。
用語 |
意味 |
通貨ペア | 2つの異なる通貨の交換比率を示すもので、例としてUSD/JPY(米ドル/日本円)などがあります。 |
アスク(Ask) | 買いの価格。 |
ビッド(Bid) | 売りの価格。 |
スプレッド(Spread) | 通貨ペアの買値(Ask)と売値(Bid)の差を指します。価格が異なるため、スプレッドは取引コストに影響します。 |
ロット(Lot) | 取引の単位を意味します。通常、1ロットは10,000通貨単位を指し、マイクロロットやミニロットなどの異なるサイズがあります。 |
レバレッジ(Leverage) | 自己資金に対して、どれだけの取引を可能にするかを示します。例えば、レバレッジが100倍の場合、1万円で100万円の取引が可能です。 |
証拠金(Margin) | 取引を行う際に必要な最低限の資金。 |
ポジション | 現在保有している取引の状態。 |
ロングポジション(Long) | 通貨ペアを買い、価格が上がることを予測して利益を得ようとする取引。 |
ショートポジション(Sell) | 通貨ペアを売り、価格が下がることを予測して利益を得ようとする取引。 |
エントリー | ポジションを新たに持つこと。 |
エグジット | ポジションを決済すること。 |
ロールオーバー | ポジションを翌日以降に持ち越すこと。 |
スワップポイント | 2国間の金利差から生じる利益を指します。ポジションを保有し続けることでこれを得ることができます。 |
終値(おわりね) | その日一日、または特定の期間の取引終了時点での値を指します。これは、特定の取引日の市場における最後の価格です。 |
始値(はじめね) | その日一日、または特定の期間の取引開始時点の値を指します。終値と並んで重要な指標です。 |
建値(たてね) | エントリーしてポジションをもったときの為替レートのことです。 |
ローソク足 | 一定期間の値動きの変動をローソクの形状で表現したものです。始値、高値、安値、終値という4つのレート(四本値)によって、値動きが視覚的に分かりやすく表現されているのが特徴です。 |
陽線(ようせん) | 終値が始値よりも高いローソク足のことで、一定の時間を経てレートが上昇したことを表しています。 |
陰線(いんせん) | 終値が始値よりも安いローソク足のことで、一定の時間を経てレートが下昇したことを表しています。 |
pips(ピップス) | 通貨ペアの値動きの最小単位。1ピップスは通常、為替レートの最小の変化を示します。 例えば、EUR/USDの為替レートが1.1000から1.1001に変化した場合、1ピップスの変動があります。 |
クロス円 | FXで取引される通貨ペアのうち、ユーロや豪ドルやスイスフランなど、米ドル以外の通貨と日本円とのペアのことです。
具体的には、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、スイスフラン/円、カナダドル/円などがあります。 |
ドルストレート | 為替取引の通貨ペアの一方が米ドルになっている通貨ペアのことです。
具体的には、ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、スイス/ドル、豪ドル/ドル、ドル/加ドルなどがあります。 |
マージンコール | 口座の資金が担保不足になった際に、追加の資金を入金することを求められる通知のことを指します。 |
ロスカット | 取引が一定の損失に達した際、自動的に保有ポジションを閉じることによって、さらなる損失を防ぐ手段。 |
追証(追加証拠金) | マージンコールと同じ意味です。 |
用語 |
意味 |
スキャルピング | 短期間での小さな価格変動を狙って頻繁に取引を行う戦略です。数秒から数分間での決済を行うため、ハイリスク・ハイリターンな取引が特徴です。 |
デイトレード | 同じ日内にポジションをエントリーし、エグジットする取引手法です。一日の取引中にポジションを持ち越さないことで、市場の変動リスクを低減します。 |
スイングトレード | 数日から数週間の期間でポジションを保有する手法です。トレーダーは、短期的な価格変動を捉え、中期的な利益を得ることを狙います。 |
グリッドトレード | 一定の価格間隔で複数の売買注文を設定し、価格が上下に動くことによって利益を得ることが目的です。 |
キャリートレード | 高金利通貨を購入し、低金利通貨を同時に売る取引方法です。この差益を得ることが目的です。 |
ナンピン | 損失を平均化するために、相場が不利な方向に動いた際に同じポジションを追加で取ることを指します。これにより、平均取得単価を下げることができますが、相場がさらに逆に動くリスクも伴います。 |
マーチン | マーチンゲール法の略で負けた際に次回の賭け金を倍にすることで、最終的には以前の損失を補填し、利益を得ることを目指します。 |
コツコツドカン | 小さい利益を積み重ねながらも、一回の大きな負けトレードの損失によってそれまでの利益を失ってしまうことです。 |
塩漬け | 含み損になったFXのポジションを、「いつか建値に戻ったら決済しよう」と考えて、保有し続けることをいいます。
また、塩漬け状態になっているポジションのことを、「塩漬けポジション」といいます。 |
用語 |
意味 |
サポート(サポートライン) | 価格が下がる際に、反発しやすい価格帯を指します。 |
レジスタンス(レジスタンスライン) | 価格が上昇する際に、反落しやすい価格帯を示します。 |
ブレイク(ブレイクアウト) | 為替市場で注目されているチャートポイントを、レート(価格)が抜ける(突破する)ことです。 |
ボラ(ボラティリティ) | 価格がどれだけ変動しているかを示す指標です。ボラティリティが高いほど、リスクとチャンスが増大するため、トレーダーは適切なリスク管理が求められます。 |
ファンダメンタルズ分析 | 経済指標や政治情勢など、外的要因が通貨の価値に与える影響を検討するアプローチです。景気動向や金利政策が重要な要素となります。 |
テクニカル分析 | 市場データに基づいて過去のパターンを分析し、将来の価格動向を予測する手法です。チャートや指標を用いて相場のトレンドやパターンを判断します。 |
トレンドライン | 市場のトレンドを示す直線で、高値または安値をつなぐことで描かれます。 |
移動平均線(MA) | 一定期間の価格の平均を取り、トレンドの方向を把握するために用いられます。 |
ゴールデンクロス | 設定期間の異なる移動平均線同士がチャート上で交差することを指します。
特にゴールデンクロスという場合は、長期の移動平均線を、短期の移動平均線が、下から上へ交差することを指します。 |
ボリンジャーバンド | 移動平均線の上下に標準偏差を加えたバンドで、価格の変動範囲を示します。 |
RSI(相対力指数) | 過去の価格変動を元に購入や売却の過熱感を示す指標です。 |
MACD(移動平均収束発散法) | 短期の移動平均と長期の移動平均の差を用いて、トレンドの強弱や転換点を判断します。 |
フィボナッチリトレースメント | 価格の上昇または下降の過程での調整レベルを予測するために使われる技術です。特定の比率(23.6%、38.2%、61.8%など)を基にしています。 |
ドルコスト平均法 | 定期的に一定の金額を投資する方法。市場の価格変動にかかわらず、平均購買価格を平準化することができる手法です。 |
ヒストリカルデータ(過去チャート) | 過去のFX相場の値動きを表したチャートのことで、過去チャートとも言います。 |
用語 |
意味 |
オーダー | 取引の指示。成行注文、指値注文などがある。 |
成行注文 | ただちに市場での最良の価格で売買を行う注文のことです。 |
指値注文 | 指定した価格での注文を行うことができる注文方式です。現在の市場価格より有利なレートで注文を出す際に用います。 |
逆指値注文 | 現在のレートよりも不利な価格であらかじめ指定しておく注文方法です。これにより、予想に反した場合にリスクを抑える効果があります |
IFD注文 | 新規の注文と決済の注文を同時に出す方法です。新規注文が約定した後、決済注文が自動的に有効になります。例えば、特定の価格で買い、新規のポジションが成立した際に利益確定や損切りの注文が有効になります。 |
OCO注文 | One Cancels Other(ワン・キャンセル・オザー)の略で、2つの注文を同時に発注し、片方が約定した場合はもう片方の注文が自動的にキャンセルされるものです。主に利益確定と損切りの注文に用います。 |
IFO注文 | IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。新規注文が約定した際に、利益確定の指値とストップロスの逆指値の両方を同時に設定できます。この方法は、リスク管理を’容易にするために非常に便利です |
ストップロス | 損失を限定するために設定する注文で、予め指定した価格に達した際に自動的にポジションが決済されます。 |
手数料 | 主に取引を行う際に仲介業者に支払う料金を意味します。取引する金融商品によって異なるため、取引コストに影響を与えます。 |