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第二章 メキシコペソ円(MXN/JPY)について

MXNは(メキシコペソ)は「スペイン語で Peso mexicano」の略称で、

元々、メキシコペソの通貨コードはMXPでしたが、

1993年にデノミネーションの結果、新しいコードとしてMXNが導入されました。

 

第四章でお話する「裏ワザ手法のトレード詳細」に入る前に、

この章では、トレードの対象通貨ペアであるMXN/JPY(メキシコペソ円)について、

 

リーマンショック後のデータを見ながら、

為替レートの推移を掘り下げていきたいと思います。

 

まずは以下のチャートをご覧下さい。

以下のチャートは2008年から2017年までの「MXN/JPY」の月足チャートになります。

2008年:リーマンショック

2008年以前は、日本円に対して、10円前後で推移していましたが、

 

当時のマーケットではアメリカ合衆国の投資銀行である

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破綻、いわゆるリーマンショックにより、

世界経済の先行きに不透明感が出て、急激な円高となりました。

 

これをきっかけにMXN/JPY(メキシコペソ円)も当時の史上最安値6円50銭付近まで下落しました。

 

その後、世界経済は徐々に「リーマンショック」から立ち直っていくわけですが、

そのような状況の中においても、「MXN/JPY」は一向に

「リーマンショック」以前の水準に戻ることはありませんでした。

 

この背景には、メキシコのような資源国・新興国に流れ込んでいた資金が、

米国の政策転換により流出したことが原因だと分析します。

 

要するに「資源国・新興国ブームの終焉」が大きく影響しています。

 

では、次に以下のチャートをご覧ください。

以下のチャートは2017年以降から現在までの「MXN/JPY」の月足チャートになります。

2016年:英国EU離脱問題

英国のEUからの離脱問題、いわゆるブレクジットに加え、

日本の増税案も重なり、2015年後半から、

ドル円ベースで20円を越える急激な円高となりました。

 

これによりMXN/JPY(メキシコペソ円)も2015年後半には

リーマンショック時の安値を割り込み、

その後2016年には4円90銭付近まで下落しました。

 

2020年:新型コロナショック

そして記憶にまだ新しい「新型コロナショック」では

これまでの史上最安値となる4円20銭付近まで下落します。

 

このようの様々な金融・経済危機を経験していくわけですが、

「MXN/JPY」は一時的に下げることはあっても、現在まで実に9年以上に渡り、

レート滞在率80%以上で5円~7円台を安定的に推移しています。

 

ただ、ここで1つ疑問点が生じてきます。

 

それは、安定的に推移しているとは申しましても、

既に世界経済が「リーマンショック」から立ち直った今現在もなお、

「MXN/JPY」はリーマンショック直後のレート水準です。

 

なぜ「MXN/JPY」が「リーマンショック」以前の水準に戻らないのか?

 

この疑問点の答えとして、「リーマンショック」以前のレート水準は、

「新興国・資源国ブーム」時の過度の資金流入により支えられていたに過ぎず、

 

ブーム終焉後の現在のレート水準が 「MXN/JPY」の適正なレート水準であると考えるのが自然であると見ることができます。

 

MXN/JPY(メキシコペソ円)価格の推移まとめ● MXN/JPY(メキシコペソ円)は2015年後半から2016年にかけて
かなり低いレート水準に入ってきている

● 2016年以降は安定したレート推移となっている

 

2016年以降、安定したレート推移となっていますが、

これだけで将来を保証するものではないことは、言うまでもありません。

 

10年に1度の大暴落と言われたリーマンショックから17年以上が経過しています。 このまま世界はどうなってしまうのかと思った、新型コロナからは早5年以上が経過しています。

 

いつまた新型コロナやリーマンショック級の大暴落が訪れたとしても不思議ではありません。 もちろん、裏技トレード手法では、それも想定し、 例えどんな大暴落が訪れたとしても問題のない仕組みを作っています。

 


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